傘化け、唐傘おばけ

妖怪情報

傘化け　または　唐傘おばけ

他にも地方によっては

傘小僧、唐傘小僧、唐傘一本足、おばけかさ

などと呼ばれる。

日本妖怪

大変有名な妖怪である反面、地域などに即した具体的な伝承はほとんど残されていないとも言われており、残る目撃例はほぼない。

全国各地に出現すると考えられるが絵巻上の存在だとも考えられる。

付喪神の一種だと思われる。傘を作り始めた時代に合わせて生まれた。

日本で傘を作り始めたのは古墳時代であることが、日本最古の歴史書”日本書紀”に記されている。

また、傘のおばけとして初めて書物に書かれたのは室町時代の”百鬼夜行絵巻”であるが、現在の風貌とはかなり異なっている。

現在の見た目、一つ目・一本足で書かれだしたのは江戸時代になってからである。

６０ｃｍ程度

傘そのままのおおきさである。

２００ｇ

傘そのものの重さであるが下駄をはいている場合はその分おもさが増える。

いたずら好きだが、人は食べない。

何が主食かは不明である。

人が作った傘に魂が宿り生まれる。

人間に愛された傘ほど人間に好意的である。家の傘に見知らぬ一本があればそれは傘化けかもしれない。害はないが動かれても気持ち悪いのでごみの日にきちんと処分することをおすすめする。

大変有名な妖怪である反面、地域などに即した具体的な伝承はほとんど残されていないとも言われており、妖怪関連の書籍によっては「絵画上でのみ存在する妖怪」として分類される。伝承を伴わない創作話のみに登場する妖怪とする説もある[。

また、この妖怪も書籍によっては付喪神（つくもがみ、歳月を経た器物が化けた妖怪）であり、その一例としているものもあるが、それを証明する古典などの文献は確認されていない。

捨てられた傘が、風に舞っているところを暗闇で見た人が広めたともいわれている。また、ものを大事にさせる習慣づけとしての謂れの部分もあるかもしれない。